2013年2月9日土曜日

四大陸男子SP







 
 
 

 

フィギュア四大陸選手権・男子SP 羽生結弦選手が首位

8日、四大陸フィギュアスケート選手権が開幕した。男子ショートプログラムで、羽生結弦選手(18)がトップに立った。
羽生選手、高橋大輔選手(26)の日本人対決に注目が集まった男子ショートプログラム。
羽生選手、高橋選手が控える最終グループを前に、日本勢の1番手で登場したのは、無良崇人選手(21)。
無良選手は、4回転ジャンプは着氷したものの、続くトリプルトウループでバランスを崩してしまった。
その後は、高さのあるトリプルアクセルを決めるなど、大きなミスなくまとめた。
無良選手は、シーズンベストは更新したものの、得点は伸びず、暫定3位となった。
最終グループの6分間練習では、4回転ジャンプは手をつきながらも着氷し、冷静にジャンプをこなす高橋選手に対し、羽生選手は転倒し、不安を残す内容だった。
注目の2人は、対照的な表情を見せた。
最終グループで、日本勢2人に立ちはだかったのは、世界ジュニアチャンピオン・中国のハン・ヤン選手。
4回転ジャンプ、さらに演技後半には、3回転3回転のコンビネーションと全てのジャンプを完璧に決め、観客を沸かせた。
ハン・ヤン選手の得点は85.08だった。
そして、羽生選手、高橋選手の前に登場したのは、カナダ選手権2位のケビン・レイノルズ選手。
冒頭に、4回転3回転のコンビネーションを着氷。
さらには、3回転のルッツを4回転のトウループに変更し、全選手で唯一、4回転ジャンプを2本演技構成に入れたが、技の出来栄え点が伸びず4位に終わった。
シーズン中に初めてショートプログラムを変更した高橋選手。
ベールに包まれた新プログラム「月光」が初披露された。
注目の最初のジャンプで、4回転が失敗となると、続くトリプルアクセルでは転倒。
前半、2本のジャンプでミスをした高橋選手。
それでもスピンを丁寧にまとめ、レベル4を獲得すると、徐々に本来の姿を取り戻していった。
新たなプログラム「月光」で、最後まで笑顔が戻らなかった高橋選手。
冒頭の4回転トウループが回転不足となると、続くトリプルアクセルは、回転が十分に足りていながらも、着氷で転倒し、大きな減点となった。
ジャンプでのミスが大きく響いた高橋選手の得点は82.62で、この時点で3位と出遅れた。
ショートプログラムで無類の強さを誇る羽生選手。
演技を終えると、スタンディングオベーションに包まれ、羽生選手は、張り詰めた表情を緩めた。
冒頭の4回転トウループを完璧に決め、出場選手中、最高の加点を獲得した。
しかし、コンビネーションの3回転ルッツが、1回転になるまさかのミスを犯した。
完璧とは言いがたい全日本王者の演技。
羽生選手の得点は87.65で、ジャンプのミスを演技構成点で補い、堂々トップに立った。
男子ショートプログラム、トップは羽生選手、2位に中国のハン・ヤン選手が続いている。ジャンプのミスがあった高橋選手は、演技構成点でも羽生選手を上回れず、トップと5.03ポイント差の4位となった。
フリーの滑走順は、トップの羽生選手が最終グループの2番目、19番滑走。
高橋選手は、22番滑走から巻き返しを狙う。
羽生選手は「(今の気持ちは?)率直に気持ち悪いですね。4トウループきれいに決まって、3アクセルも決まって、なぜ3ルッツでミスをしたのだろう。気持ちいいのか、気持ち悪いのかわからない。変な雰囲気。(9日のフリーは?)とにかくミスなく、最後まで集中しきる。それが自分にとって大事だと、しっかりやりたい」と話した。
高橋選手は「(ロックからクラシック『月光』への変更は?)プログラムはしっかりきているが、緊張感だったり、練習量が足りなかった。(9日のフリーはどんな演技?)思い切りあしたはやりたい。(勝負の鍵は?)ミスができないので...、でもそれを考えずに、思い切り気持ちを攻めていきたい」と話した。
無良選手は「(演技終了後の気持ちは?)もったいないなという気持ちが一番ですかね。失敗しなくても済んだジャンプがあった。加点がもらえても良かったジャンプも失敗が多かった。鍵は4回転だと思うので、しっかり決めて、後半最後まで抜けることなく滑りきりたい」と話した。

(02/08 22:48)

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